アレなホロテープ

秘密の同志に発見される事を夢見る電気羊が吹き込んだホロテープ

『ブレードランナー』に就いて

最近、AIが発達してきてアトムに出てきたロボットに心は必要なのか?反乱の危険性はないのか?なんて話が現実味を(私的にかも)帯びてきましたね。

今日は『ブレードランナー』を観たのですが、一緒に観てた人がラストの終わり方に満足がいかなかったらしく「内容は無いんだな、映像メインで楽しむ感じだね」って言ってて、このラストだから良いと思うんだけどななんて密かに思いました。

高性能に造られたが故に四年間で死なねばならぬ儚さ、人間に近い存在を人間が造る可笑しさ、人間は神の似姿だって話を思い出して人間は神に近づくと随分とグロテスクなんだなって感じもしました。

ロボットが感情を持つ事は許されないって言う人もいるけど、色んな不満が集まって社会を形成してる方が楽しそうどけどな。

奴隷が口を聞かないから幸せって奴隷制度バリバリだった頃のアメリカや農民からの搾取で成り立ってた頃の日本を彷彿とさせるし、歴史として接する分には諦めるけど、これからの世界はそれぞれが苦労を楽しめる様になったほうが幸せだと思うんですよね。

なんて考えたけど映画はフィクションとして現実と分離して楽しむのが正解ですからね。私が間違ってるのでしょう。

お終い。

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湊かなえ『リバース』に就いて

私の好きな作家さんで、湊かなえって方がいるんですが...って有名な方ですし皆さん知ってますよね。

友達に勧められて最初に読んだのが確か『告白』だったと記憶しています。

最初は「ああ、面白いけど不幸な要素が露骨過ぎる。そりゃ人は悲劇を求めがちだから人気はあるでしょうよ」なんて途中まで斜に構えて読んでいたものですが、出てくる一つ一つのアイテムが印象的で、思春期ならではの過剰な自意識もしっかりと表現されているし、中学校の一つのクラスの一人一人の生徒の顔が鮮明に浮かぶような描写も見事で、読み終える頃には読み途中でレッテルを貼って申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

それからは、すっかり魅了されて数々の作品を読ませて頂いているのですが『リバース』を読んだときに久々に最初に『告白』読んだ時のような感動を覚えました。
この作品は執筆過程が少し変わっていて、結末が最初に決まっていて逆算して書かれたらしいのですが、情報を小出しにする技術が凄くて、そうそう!ミステリーって面白いんだよね!って再確認させてくれる作品でした。

あと、主人公の友人で作品の軸となる広沢由樹の優しすぎて気遣いが出来過ぎて、それ故に多くを語らない所が、夏目漱石の『こころ』に出てくる友人Kを思い出しました。

本当に自分は悪いのだろうか、罪とは何なのだろうか、何に対しての罪であり償いなのだろうか、そもそも自分は罪から逃れたいのだろうか。

彼が言ってくれれば、あんな結末にはならなかったのかもしれないが、それは彼を否定する事と同じ様に感じる。

外に責める人がいなければ、自分で自分を責めるしかない。

自己嫌悪は際限なく生き地獄のような日々になっていく。

小さな嘘が大きな後悔になっていく。


上手く言えないけどそんな言葉が次々と頭に浮かびました。

纏められなくてすいません。


他にも色々と好きな作品があって書きたいのですがネタバレしても嫌ですし、私が書いたことによって作品との出会いを阻害なんてしたら悔やんでも悔やみきれないので今回は止しておきます。


おしまい。

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初めまして。

皆さん、初めまして。

せっかく「はてなブログ」を登録したのに利用しないのでは勿体無いと思い趣味や思った事について書いていこうと思います。

100%自己満足な駄文になるかとは思いますが暇潰しで全然結構なので生暖かい目で見守って貰えれば幸いです。

それでは、宜しくお願いします。